ロシア原子力公社(ロスアトム)は20日、エジプトで同国初の原子力発電所の建設を開始した。建設地は地中海沿岸のマトロウフ県エル・ダバで、建設費は300億ドル。最新の第3世代+(プラス)のロシア型加圧水型原子炉(PWR)である「VVER1200」型炉(出力1,200メガワット)4基を設置する。
同原発はロスアトムがアフリカ地域で手掛ける初めてのプロジェクト。ロシアとエジプトは2015年11月に同原発の設置に関する政府間協定を締結していた。エジプトに対しては総費用の85%に当たる250億ドルの輸出信用が供与される。エジプトは2029年10月から年3%の金利で返済を開始する予定。