欧州委員会は2日、スペインの製薬会社イプラが開発中の新型コロナウイルスワクチンの調達契約を締結したと発表した。同ワクチンがEU当局の認可を得れば、EU14カ国と共同で最大2億5,000万回分を購入する。
イプラは動物用ワクチンを主力とする製薬会社。開発している新型コロナのワクチンはたんぱく質ベースで、米ファイザー、モデルナなどのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、アストラゼネカなどのウイルスベクターワクチンを接種した人を対象とする追加接種での活用を想定している。
EUの欧州医薬品庁(EMA)は3月、同ワクチンの承認に向けた「逐次審査」を開始したと発表していた。イプラによると、今秋までの承認を見込んでいる。