欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/3

西欧

独企業景況感が10月も悪化、12年12月以来の低水準に

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が10月27日発表した同月の独企業景況感指数(2005年=100)は103.2となり、前月の104.7から1.5ポイント低下した。同指数の悪化は6カ月連続で、12年12月以来の低水準となった。 事 […]

ドイツのIfo経済研究所が10月27日発表した同月の独企業景況感指数(2005年=100)は103.2となり、前月の104.7から1.5ポイント低下した。同指数の悪化は6カ月連続で、12年12月以来の低水準となった。

事業の現状判断を示す指数は108.4で、前月の110.4から2.0ポイント低下。13年4月以来の低水準に落ち込んだ。今後6カ月間の事業見通しを占める期待指数も1ポイント低下の98.3となり、12年12月以来の低水準に後退した。

部門別でみると、製造業は現状判断が大幅悪化、期待指数がやや悪化で、総合指数も大きく落ち込んだ。工場稼働率は0.3ポイント下がり、83.7%となった。ただ、輸出見通しはわずかながら改善している。

卸売業は期待指数がやや落ち込んだものの、現状判断が大幅に上昇し、全体でも前月を上回った。同業界の景況感指数改善は4カ月ぶり。小売業は現状判断がやや悪化、期待指数がやや改善で、全体では4カ月連続で落ち込んだ。

建設業は期待指数が1年来の低水準となったものの、現状判断はやや上向いた。全体ではわずかに後退している。