中国の自動車部品メーカー、浙江華爍科技がハンガリー東部のデブレツェンに電気自動車(EV)用部品工場を建設する。同社として初の海外生産拠点となる。現地子会社ハームズ・ハンガリーのマシュー・シェン社長が6日、外務貿易省での記者会見で明らかにした。投資額は4,000万ユーロ超で、政府から約15億フォリントの助成金を受ける。
ハームズの親会社、浙江華爍科技はEV用バッテリー、モーター、制御システムなどのアルミ鋳造・射出部品を製造している。ボルボ、メルセデスベンツ、ランドローバー、デルフィ、ボッシュ、LGマグナなど国際業界大手を顧客に擁する。デブレツェン工場は欧州での事業関係を強化するのが目的だ。300人超の雇用を計画する。
デブレツェンの産業パークにはすでに中国バッテリーメーカーのCATLや上海エナジーが投資に着手している。外務貿易省のマジャール政務次官によると、政府はEVと同関連業界を今世紀のハンガリー経済を担う産業と位置付けており、中国の投資に期待している。