日産自動車は11日、ロシア事業から撤退すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化で生産再開のめどが立たないためで、同事業をロシア国営の自動車・エンジン中央科学研究所(NAMI)に1ユーロで売却する。これによって約1,000億円の特別損失を計上する。
売却するのはサンクトペテルブルクにある工場を運営する現地法人。ウクライナ情勢を受けて3月から生産を停止していたが、同社が担うロシアの全事業をNAMIに譲渡し、撤退する。ただし、今後6年間に買い戻す権利を持つ。
日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車が9月、ロシアのサンクトペテルブルク工場での生産を終了すると発表。マツダ、三菱自動車が現地生産を停止している。