ユーロ圏生産者物価、上昇率が縮小

EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の2022年11月の生産者物価(建設業を除く)は、前年同月比27.1%だった。記録的な物価高を受けて高水準を維持しているものの、上げ幅は前月の30.5%から縮小した。(表参照)

生産者物価は資源高を背景に22年に跳ね上がり、8月には43%を超えた。ただ、急上昇の最大の要因となっているエネルギーの上げ幅が鈍化しているため、9月から3カ月連続で縮小した。

11月はエネルギーが55.7%上昇したが、伸び率は前月の64.9%を下回った。その他の伸び率は中間財が15.3%、資本財が7.6%、耐久消費財が9.4%、非耐久消費財が16%。中間財と耐久消費財は前月から縮小した。資本財と非耐久消費財は横ばいだった。

EU27カ国ベースの上昇率は27.4%。主要国はドイツが29%、フランスが21.5%、イタリアが35.7%、スペインが20.7%となっている。

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