ステランティス、空飛ぶタクシーで米社との提携拡大

欧州自動車大手のステランティスは4日、電動旅客機を手がける米スタートアップ企業のアーチャー・アビエーションとの提携を拡大すると発表した。アーチャーが開発した電動垂直離着陸機(eVTOL)の生産を支援する。

アーチャーの電動垂直離着陸機「ミッドナイト」は、パイロットと乗客4人を乗せ、100マイル(161キロメートル)の飛行が可能。空飛ぶタクシーとして、30キロメートルの短距離移動に使うことを想定している。

ステランティスは2021年にアーチャーと提携していたが、技術面と同社のサプライチェーンへのアクセスでの支援にとどまっていた。今後は生産も支援し、23~24年に最大1億5,000万ドルの資金を提供する。また、市場でアーチャーの株式を追加取得し、出資比率を拡大する。

ミッドナイトは24年に製造開始の予定。ステランティスは将来的に、アーチャーと電動垂直離着陸機の製造で独占契約を結び、大量生産を請け負うことを目指す。

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