三菱製紙、独工場を投資会社に売却

三菱製紙は1月30日、独北部のフレンスブルクにある工場を同国の投資会社カンタム・キャピタル・パートナーズに売却すると発表した。エネルギー価格の高騰など収益が圧迫されていることを受けた措置。昨年8月に同工場の事業からの撤退方針を打ち出していた。収益力強化に向け生産を統廃合する。

フレンスブルク工場をカンタム・キャピタル・パートナーズ傘下のチンバーQCPに完全売却する。取引金額は非公開。今年上半期中の取引完了を見込む。売却に伴い2022年3月期に32億円程度の特損を計上する見通しだ。

三菱製紙は完全傘下の現地法人三菱ハイテクペーパーヨーロッパ(MPE)を通してドイツで事業を展開している。MPEはフレンスブルクのほか、本社所在地のビーレフェルトにも工場を持つ。感熱紙、感圧紙、インクジェット紙、キャストコート紙、バリアコート紙を製造している。

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