ブレーキ大手の独クノールブレムゼは8日、日立レールから受注を獲得したと発表した。日立レールが伊ミラノの地下鉄向けに製造する車両にブレーキシステム、ドアシステム、連結システムを納入する。クノールブレムゼが旅客列車向けに連結システムを供給するのは初めて。正確な受注額は明らかにしていない。
日立レールはミラノの交通事業者ATMが地下鉄3路線(M1、M2、M3)に投入する車両46編成(1編成6両)を受注している。納入する車両は2024年春から運転を開始する予定。クノールブレムゼはブレーキシステムなどを23年第4四半期から26年第1四半期にかけて日立レールに納入する。
クノールブレムゼは客車向け連結システムの開発を2019年に開始した。ユルゲン・ヴィルダー取締役(鉄道車両向けシステム担当)は、技術的に難易度が高い成長市場セグメントへの参入を果たしたとして、今回の受注は大きな成功だと強調した。