EU加盟国は16日、新型コロナウイルス対策として中国からの渡航者に対して1月から実施してきた規制を段階的に撤廃することで合意した。出発前の検査を2月末までに不要とし、3月には無作為検査を廃止する。
加盟国は医療専門家の会合で、規制撤廃を決めた。加盟国間を出入国審査なしで行き来できるシェンゲン協定に参加するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスも合意した。
EUは1月4日、ゼロコロナ政策が終了した中国で感染者が急増していることから、中国が渡航制限を緩和する8日に先立って、渡航規制で合意。中国からの渡航者に出発前48時間以内に受けた検査の陰性証明の提出を求めることや、無作為検査の実施を加盟国に勧告していた。
EU議長国スウェーデンによると、陰性証明提出は2月末まで、無作為検査は3月中旬までに不要とする。