英政府統計局(ONS)が15日に発表した2022年12月のインフレ率は前年同月比10.1%となり、前月の10.5%から0.4ポイント縮小した。インフレ率の鈍化は3カ月連続。9月以来、5カ月ぶりの低水準となった。
同国のインフレ率は10月に11.1%まで拡大したが、その後はエネルギー価格の高騰に歯止めがかかったことで縮小傾向にある。
英中央銀行のイングランド銀行は、21年12月から10会合連続で利上げを続けている。2月には0.5%の大幅利上げを実施し、政策金利は年4%と、08年10月以来の高水準となった。市場ではインフレ率の鈍化が続いていることで、利上げ終了が近づいてきたとの見方が広がっている。