英イネオスが35億ユーロ調達、脱炭素型エチレンプラント建設で

英石油化学大手のイネオスは13日、ベルギーに脱炭素型エチレンプラントを建設する事業の推進に向けて、35億ユーロを調達したと発表した。これによって必要な資金をほぼ確保。2026年のプラント稼働を目指す。

イネオスは2019年、ベルギーのアントワープ港にエタンを原料としたエチレンプラントを開設する「プロジェクト・ワン」と呼ばれるプロジェクトを発表した。同プラントは二酸化炭素(CO2)排出量が少ない水素を燃料として操業し、エタンを熱分解してプラスチック、断熱材、繊維、包装材などの用途に使われるエチレンを生産する。欧州にあるエチレンプラントで最もCO2排出量が少ない施設となる。

投資額は欧州の化学業界で過去最大となる約40億ユーロ。今回はドイツ銀行、BNPパリバ、INGなど民間21行などから資金を調達した。

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