三菱UFJ信託銀行は20日、英資産運用会社アルバコア・キャピタル・グループを買収すると発表した。伝統的な投資対象資産である株式、債券などと異なるオルタナティブ領域の資産運用に強みを持つ同社を傘下に入れることで、同分野の事業を強化する。
豪州子会社のファースト・センティア・インベスターズを通じて、アルバコア株式の75%を取得する。残る25%を買い取る権利も持つ。買収額は公表していない。2023年7~9月期の買収手続き完了を見込む。
アルバコアは欧州でプライベートクレジット(リスクが比較的高い企業への直接融資)、ローン担保証券などオルタナティブ資産を対象とする運用を手掛けている。2月末時点の運用資産残高は95億ドル。