EU統計局ユーロスタットが4日に発表したユーロ圏の3月の生産者物価(建設業を除く)上昇率は前年同月比5.9%となり、前月の13.3%を大きく下回った。高騰していたエネルギー価格の上昇率が鈍化し、縮小傾向が続いている。
上昇率の鈍化は7カ月連続。分野別の上昇率はエネルギーが0.7%で、前月の17.6%から大幅に縮小した。中間財は5.8%、資本財は6.7%、耐久消費財は8.2%、非耐久消費財は13.4%で、いずれも前月を下回った。
EU27カ国ベースの上昇率は7.0%。主要国はドイツが8.1%、フランスが12.9%、イタリアが3.0%。スペインは1.0%のマイナスに転じた。