浜松ホトニクスのレーザー企業買収、デンマーク政府が却下

光関連の電子部品、電子機器の製造・販売を手がける浜松ホトニクス(本社:静岡県浜松市)は8日、欧州子会社がデンマークのレーザー装置メーカー、NKTフォトニクスを買収する計画について、同国政府に承認を却下されたと発表した。国家安全保障上の問題が理由という。

NKTフォトニクスはファイバー転送用の独自のフォトニック結晶ファイバー製造技術を持つファイバーレーザメーカー。浜松ホトニクスは2022年6月、ベルギーの欧州事業統括会社を通じて、全株式を2億500万ユーロで買収すると発表していた。

浜松ホトニクスによると、これまでに同買収はドイツ、英国、米国当局から承認された。しかし、デンマークでは安全保障上の問題が浮上し、関係省庁が協議した結果、商務省から投資監視法に基づき買収を承認しないという通知があった。

同社は今後の対応を検討中としている。

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