欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く27カ国)の10月の新車販売(登録)台数は107万2,837台となり、前年同月から6.5%増加した。販売増加は14カ月連続。10月の数字としては2009年以来の高水準となった。(表参照)
主要市場ではスペインが景気回復、新車販売奨励策に支えられて26.1%増と大幅に拡大。ドイツが3.7%増、イタリアが9.2%増、英国が14.2%増だった。フランスは3.8%減と唯一低迷した。
欧米の主要メーカーは軒並み販売が増加。とくに最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が6.9%増、仏ルノーが10.5%増、伊フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が8.4%増と好調だった。VWのセアトが20%増、ルノーのダチアが25.1%増と、低価格車の販売が大きく伸びた。
日本勢はスズキ、ホンダを除いて増加。上げ幅はトヨタが1%、日産が21.3%、マツダが24.3%、三菱が76.3%増となった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの10月の販売台数は前年同期比6.2%増の111万2,628台だった。