欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/24

西欧

VW、今後5年で856億ユーロ投資

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、2015~19年の5年間にグループ全体で856億ユーロを投資すると発表した。14~18年の5カ年投資計画(842億ユーロ)を1.7%上回る水準で、実物投資は643億 […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、2015~19年の5年間にグループ全体で856億ユーロを投資すると発表した。14~18年の5カ年投資計画(842億ユーロ)を1.7%上回る水準で、実物投資は643億ユーロ(14~18年計画は634億ユーロ)を予定する。

実物投資の64%に当たる413億ユーロを新モデルやモデルチェンジ、新エンジンなどに投じる。モデルは特にSUVと小型商用車を拡充する方針だ。

実物投資の残り230億ユーロは新工場の建設や設備更新に充てる計画で、新工場はポーランドのブジェシニャ(トランスポーター「クラフター」の次世代モデルを生産)とメキシコのサンホセチアパ(SUV「Q5」を生産)に建設する。重点分野としてはプレス機器と塗装設備を挙げている。

VWはこれとは別に、15~19年の5年間に中国の新工場と新製品にも投資する。投資額は220億ユーロで、全額を現地合弁会社が拠出する。