英保険大手アヴィヴァは21日、国内同業フレンズ・ライフ・グループを近く56億ポンド(約70億7,000万ユーロ)で買収する方向で交渉を行っていることを明らかにした。両社は主要条件で合意しており、買収は実現する見通し。英保険業界ではCGUとノーリッチ・ユニオンが2000年に合併し、新会社アヴィヴァが誕生した以来の大型合併・買収となる。
買収は株式交換方式で、交換比率はフレンズ・ライフ1株につきアヴィヴァ0.74株。21日の終値に基づく買収価格は1株当たり3.989ポンドで、時価に26%を上乗せした水準だ。フレンズ・ライフの株主は、買収で誕生する新会社の株式約26%を握る。
アヴィヴァは時価総額でプルデンシャルに次ぐ英2位の保険会社。同社によると、フレンズ・ライフ統合によって契約者数で最大の保険、年金会社となる。
英国では今年に実施された年金制度改革によって保険、年金業界の経営環境が厳しさを増している。アヴィヴァはフレンズ・ライフの買収によって、収益基盤の強化を図る。