欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/24

西欧

油田探査の仏CGG、テクニップの買収提案を拒否

この記事の要約

石油・ガス関連のエンジニアリングで欧州最大手の仏テクニップは20日、仏油田探査会社CGGに14億7,000万ユーロでの買収を提案したと発表した。ただ、CGGは買収に応じない意向を示している。 CGGは石油会社に探査データ […]

石油・ガス関連のエンジニアリングで欧州最大手の仏テクニップは20日、仏油田探査会社CGGに14億7,000万ユーロでの買収を提案したと発表した。ただ、CGGは買収に応じない意向を示している。

CGGは石油会社に探査データを提供しているほか、探査設備の製造も手がけている。テクニップは同社に1株当たり8.3ユーロでの買収を提案した。同価格は前日の終値に28%を上乗せした水準だ。

世界の石油関連サービス業界では、石油大手が原油安を受けてコスト削減を進めていることで経営環境が厳しくなる中、再編の動きが出ており、米ハリバートンが同業ベーカー・ヒューズを約380億ドルで買収することで合意したばかり。テクニップのCGG買収には、両社に出資する仏政府の意向が反映されていると報じられている。

しかし、CGGは同日発表した声明で、買収提案は一方的なもので、「求める条件に合致していない」として拒否を表明した。消息筋によると、CGGはテクニップが油田探査と探査設備部門の分割を提案していることに反発しているという。