トラック販売をめぐるカルテル疑惑でEUの調査対象となっているトラック大手のボルボ(スウェーデン)は11月25日、制裁金の支払いに備えて、今年10~12月期に4億ユーロの引当金を計上したと発表した。
欧州委員会は20日、欧州の複数のトラックメーカーが大・中型トラックの販売で価格カルテルを結んでいる疑いが強まったとして、関係各社に異議告知書を送付していた。これまでにボルボのほか独ダイムラー、MAN、スウェーデンのスカニア、伊イベコ、オランダのDAFトラックが対象に含まれていることが確認されている。
ボルボは声明で、「制裁手続きは初期段階で、最終的な調査結果に関しては多くの不透明な部分があり、課される可能性がある制裁金の額も同様だ」としている。