欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/8

東欧・ロシア・その他

ハンガリー初の地熱発電所、18年完成目指す

この記事の要約

ハンガリーの再生可能エネルギー開発会社EU-Fireは2日、国内初の地熱発電所をアイスランドのエンジニアリング会社マンヴィットと共同で建設すると発表した。投資額は1億1,600万ユーロで、EUから3,930万ユーロの助成 […]

ハンガリーの再生可能エネルギー開発会社EU-Fireは2日、国内初の地熱発電所をアイスランドのエンジニアリング会社マンヴィットと共同で建設すると発表した。投資額は1億1,600万ユーロで、EUから3,930万ユーロの助成金を受ける。2018年中の完成を目指す。

同地熱発電プロジェクトは、地下深層部の高温の岩塊を利用した次世代地熱発電技術「強化地熱システム(EGS)」を採用する。建設地は南東部のバットーニャで、年間発電能力は12メガワット、熱エネルギーは60メガワットを予定。プロジェクトを実行する合弁会社の出資比率はEU-Fireが95%、マンヴィットが5%となる。

ハンガリー政府は、ロシアの天然ガスなど国外からのエネルギー源調達依存度を下げると同時に、CO2排出削減につながる地熱発電を促進する戦略を打ち出しており、国家開発省と経済省を通して同プロジェクトを支援する。