欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/8

東欧・ロシア・その他

ロシア、自動車買い替え奨励策を15年末まで継続

この記事の要約

ロシア政府は9月に再導入した自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を2015年末まで継続する。ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易大臣が2日明らかにした。同制度の予算として2015年に100億ルーブル(約1億 […]

ロシア政府は9月に再導入した自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を2015年末まで継続する。ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易大臣が2日明らかにした。同制度の予算として2015年に100億ルーブル(約1億5,000万ユーロ)を計上する。また、今年の予算として29億ルーブルを追加した。

同制度では、新車の購入者に対して乗用車で4万ルーブル以上、商用車で35万ルーブル以上を助成しており、年内の予算としてこれまで100億ルーブルを計上していた。

ロシア経済は、ウクライナ情勢をめぐる欧米諸国のロシアに対する制裁措置や原油価格の下落を受けて悪化しており、自動車市場も低迷が続いている。ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、同国の1~10月の新車販売(乗用車・小型商用車)は前年同期比12.7%減の199万1,321台に落ち込んでいる。