伊3位銀行のバンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)は18日、経営再建の一環として50億ユーロの増資を実施すると発表した。増資は当初予定していた30億ユーロを大きく上回る規模となる。
経営悪化で資本不足に陥ったMPSは、伊政府から39億ユーロの公的資金注入を受けて救済された。経営再建策では、公的資金を17年までに完済するため、30億ユーロの資本増強を行う方針だったが、欧州中央銀行(ECB)が実施するユーロ圏の銀行のストレステスト(健全性審査)で資本不足と判定されるのを避けるため、増資拡大を決めた。