2014/12/15

EU産業・貿易

EU、トラック設計変更の新ルールで合意

この記事の要約

EU加盟国は10日、重量物運搬車の燃費や安全性の向上に向けた新ルールで基本合意した。トラックのキャビンに空気力学に基づいたデザインを認めることなどが柱で、年内の正式合意を経て2019年から施行する。 欧州委員会は2013 […]

EU加盟国は10日、重量物運搬車の燃費や安全性の向上に向けた新ルールで基本合意した。トラックのキャビンに空気力学に基づいたデザインを認めることなどが柱で、年内の正式合意を経て2019年から施行する。

欧州委員会は2013年4月、貨物トラックのデザインを空気力学的な効率性の観点から向上させるため、1996年に制定された重量物運搬車の重量と寸法に関するルールの見直しを提案した。同委によると、車体のフロント部に丸みをもたせたり、車体後部にフラップ(高揚力装置)を装備し空力性能を高めた貨物トラックを導入することによって燃費が向上し、温室効果ガスの排出量を最大で10%削減することが可能。年間の走行距離が10万キロのトラックの場合、年間5,000ユーロの燃料費を節約できるという。さらに運転席の視野が広がることで、歩行者や自転車をはねる危険性が低くなり、年間の死者数を300人~500人減らすことができるとみている。

欧州委は当初、2017年からの新ルール導入を目指していたが、自国に有力トラックメーカーを擁するフランスとスウェーデンは、トラックのデザイン変更は極めて複雑でコストがかかるうえ、トラックの製品サイクルは15年から20年と長いことを理由に25年からの実施を主張。早期の導入を主張するドイツ、デンマーク、アイルランドと対立していた。最終的には19年に施行し、3年間の猶予期間を認めることで合意に達した。