欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/15

東欧・ロシア・その他

トルコ成長率、7~9月は1.7%に減速

この記事の要約

トルコ統計局が10日発表した同国の2014年7~9月期の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前年同期比1.7%増となり、伸び率は前期の2.2%から縮小した。内需の伸び悩み、農業生産の落ち込みが響き、市場予想の約3%を大き […]

トルコ統計局が10日発表した同国の2014年7~9月期の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前年同期比1.7%増となり、伸び率は前期の2.2%から縮小した。内需の伸び悩み、農業生産の落ち込みが響き、市場予想の約3%を大きく下回り、12年10~12月期以来の低成長に減速した。

同期の輸出は8%増と好調だった。しかし、内需の柱となる個人消費が0.2%増と、伸び率が前期の0.5%から縮小。農業生産が天候不順の影響で4.9%減となり、GDPを大きく押し下げた。

内需の停滞は、トルコ中央銀行が米国の量的金融緩和縮小などの影響で進行しているリラ安を食い止めるため、1月に大幅利上げを実施したことや、政府が銀行の貸し出しを制限したことが大きく、5月から3カ月連続で利下げを実施した中銀に追加金融緩和を求める圧力が強まりそうだ。