ロシア中央銀行は11日、主要政策金利である1週間物入札レポ金利を1ポイント引き上げ、10.5%とすることを決めた。利上げは2カ月ぶり。通貨ルーブル安に歯止めをかけるとともにインフレを抑制することが狙いだ。
ロシアではウクライナ問題をめぐる欧米からの制裁や原油価格の下落を受けてルーブル安が進行、輸入価格が上昇しているため、物価が高騰している。
中銀はこうした状況に歯止めをかけるため、10月に1.5ポイントの利上げを実施した。だが、ルーブル安に歯止めがかからず、対ドルで年初から40%以上も下がっている。
インフレ率は11月に8.9%に達し、目標値の4%を大きく上回った。中銀の推定では現在はさらに9.4%まで上昇していることから、追加利上げを迫られた。中銀は声明で、今後もインフレ見通しが悪化した場合はさらなる利上げを実施することを明らかにした。