EU域内の都市居住者で、日常的な移動手段として自家用車を最も利用している人が半数以上に上り、公共交通機関の利用が低調なことが、欧州委員会が先ごろ発表した調査結果で分かった。
同調査は10月11日から20日にかけて、EU28カ国で実施された。これによると、平日の移動の手段として自家用車を選ぶと答えた人は54%。バス、トラム、地下鉄など公共交通機関を使うという人の19%を大きく上回った。以下、徒歩が14%、自転車が8%、自動二輪車が2%となっている。
都市部では公共交通インフラが整備されているが、28カ国すべてで自家用車の利用率が最高だった。自転車が広く普及しているオランダでも、自家用車が45%と、自転車の36%を上回った。自家用車を利用する理由については、便利さと速さと挙げる人が多かった。