英固定通信最大手のBTグループは12月15日、英携帯電話サービス最大手であるEEの買収に向けて、親会社の仏オレンジと独ドイツテレコムと独占交渉を開始したと発表した。BTは携帯電話市場に再参入するため、スペイン通信最大手テレフォニカの英携帯電話サービス部門「O2」の買収も検討していたが、買収候補をEEに絞り込み、詰めの協議を行う。
BTは2001年、買収で膨れ上がった債務を圧縮するため携帯電話サービス事業を分離し、固定通信事業に特化したが、同事業を含めた総合通信事業者となるため、EEまたはO2の買収に乗り出し、11月から予備的な協議を行っていた。
オレンジとドイツテレコムに提示したEEの買収額は125億ポンド(約157億ユーロ)。現金支払いと株式交換を組み合わせた形となる。買収が実現すると、ドイツテレコムはBTの株式12%、オレンジは同4%を握る。数週間後の合意を目指す。