スペイン石油最大手のレプソルは12月16日、カナダ同業タリスマン・エナジーを買収することで合意したと発表した。買収額は83億ドル。2015年6月までの買収手続き完了を見込む。
レプソルはアルゼンチン子会社が2012年に同国政府によって一方的に国有化されたことで縮小した海外の事業基盤を強化するため、タリスマンの買収を決めた。これによって北米、中南米、アジアなどで石油・ガス資産を取得し、生産量は76%増の日量68万バレルに拡大。世界の民間石油会社で15位内に入る。
1株当たりの買収額は8ドル。過去3カ月の平均株価に24%を上乗せした水準となる。タリスマンが抱える47億ドルの債務も引き受ける。