独化学大手のBASFは12月18日、石油大手シェルと折半出資するシンガポールの合弁会社エルバ・イースタンの株式持分をシェルに譲渡し、同合弁から撤退すると発表した。取引金額は非公開。両社がオランダで展開する合弁エルバ・ネーデルランドは取引対象となっていない。
エルバ・イースタンは2002年の設立で、シンガポールのジュロン島にあるシェルの工場で生産を行っている。年産能力は酸化プロピレンが25万トン、スチレンモノマーが55万トン。スチレンモノマーはBASFのバリューチェーンで重要な役割を果たすため、今後はシェルから供給を受けることを取り決めた。