2015/1/12

EU産業・貿易

米のEU産牛肉禁輸解除が前進、アイルランド産の輸入再開決定

この記事の要約

欧州委員会は5日、米政府がEUでの狂牛病(BSE)感染拡大を受けて実施してきた域内産牛肉の輸入禁止措置解除の第1弾として、アイルランド産牛肉の輸入再開を決めたことを明らかにした。これを皮切りに早期の全面解除を求めていく方 […]

欧州委員会は5日、米政府がEUでの狂牛病(BSE)感染拡大を受けて実施してきた域内産牛肉の輸入禁止措置解除の第1弾として、アイルランド産牛肉の輸入再開を決めたことを明らかにした。これを皮切りに早期の全面解除を求めていく方針だ。

EUでは1990年代に英国でBSEが発生し、域内に感染が拡大した。これを受けて米政府は1998年からEU産牛肉の輸入を禁止している。

EUは狂牛病が終息し、再発防止策を講じたことから、米政府に禁輸解除を要請。双方の自由貿易協定締結に向けた交渉でも同問題が主要議題のひとつとして協議されてきた。その結果、米政府は2014年3月に同措置を解除したが、実際の輸入再開は安全性検査を進める必要があるとして見送っていた。

アイルランド産牛肉の輸入再開は、米農務省が検査によって、同国の牛肉生産システムに問題がないと判断したため。欧州委は声明で、同決定を「不当な禁輸措置の撤廃に向けた第1歩だ」と歓迎の意を表した一方で、米政府に対して他の加盟国の牛肉への禁輸も早期に解除するよう促した。