欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/12

東欧・ロシア・その他

ルーマニア利下げ、過去最低の2.5%に

この記事の要約

ルーマニア中銀の国立銀行(BNR)は7日、主要政策金利を2.75%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の2.5%にしたと発表した。原油価格の下落でインフレ率が縮小していることを受けた措置。BNRは11月にも政策金利を引 […]

ルーマニア中銀の国立銀行(BNR)は7日、主要政策金利を2.75%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の2.5%にしたと発表した。原油価格の下落でインフレ率が縮小していることを受けた措置。BNRは11月にも政策金利を引き下げており、2カ月ぶりの利下げとなった。銀行間取引の上限金利(限界貸出金利)も0.5ポイント引き下げ4.75%としている。預金金利は0.25%に据え置いた。

11月のインフレ率は1.26%で、BNRが目標とする1.5~3.5%を下回った。BNRのイサレスク総裁は会見で、今後数カ月はインフレ率が1.5%を下回る状況が続くと述べた上で、インフレ率上昇に向けて「BNRは機動的に対応する」と明言した。

BNRは昨年8月、6カ月ぶりに利下げを実施し、政策金利を3.5%から3.25%に引き下げた。その後も利下げを3回実施(今回のものを含む)。下げ幅は各0.25ポイントで、計1ポイントに達した。