国際通貨基金(IMF)は19日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の2015年の予想成長率を1.2%とし、前回(10月)の1.4%から0.2ポイント下方修正した。デフレ懸念が強まっていることなどを受けたもので、16年の予想成長率は0.3ポイント引き下げて1.4%とした。
IMFはユーロ圏では原油価格の下落とユーロ安がプラス材料となっているものの、低インフレの長期化や投資の停滞、新興国の景気悪化による輸出の不調を理由に、予想成長率を下方修正したと説明している。
ユーロ圏主要国の15年予想成長率はドイツが1.3%で、前回から0.2ポイント引き下げされた。フランスは0.9%、イタリアは0.4%で、それぞれ0.1ポイント、0.5ポイントの下方修正。スペインは2%と、0.3ポイント上方修正された。