2015/2/2

西欧

独陸上風力発電の新設容量、昨年は過去最高に

この記事の要約

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は1月29日、国内の陸上風力発電の2014年の新設容量は前年比58%増の4,750メガワット(MW)となり、02年に記録した過去最高(3,247MW)を大きく上回ったと発表した。11年の […]

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は1月29日、国内の陸上風力発電の2014年の新設容量は前年比58%増の4,750メガワット(MW)となり、02年に記録した過去最高(3,247MW)を大きく上回ったと発表した。11年の福島原発事故を受けて各州政府が同発電向けの用地を獲得しやすくしたほか、昨年8月の再生可能エネルギー法(EEG)改正に伴う駆け込み需要が反映された。新設容量から廃止された同発電設備を除いた純増容量も60%増えて過去最高の4,386MWに達した。

新設容量のうち1,148MWはリパワリング(老朽化あるいは出力の小さい設備を大型設備に切り替えること)が占めた。1,000MWを超えるのは初めてで、リパワリング市場の規模は10億ユーロに達した。

昨年8月1日付のEEG法改正では、陸上風力発電の国内新設純容量の上限を原則として年2,500MWとするルールが導入された。再生可能エネルギー電力の発電量が急速に増えると送電網が対応できないという事情があるためで、同上限枠を超える分については助成額(電力の買い取り価格)が今年から大幅に引き下げられるようになった。昨年はこれを見越して陸上風力発電所を新設する動きが加速した。

年2,500MWの新設上限枠にはリパワリングが含まれない。陸上風力発電に適した用地が少なくなっていることもあり、今後はリパワリングが需要をけん引すると予想される。

BWEによると、陸上風力発電の新設容量は16年まで高い水準で推移する見通しで、同連盟は今年の新設容量を3,500~4,000MWと見込んでいる。

17年からは新規設置を入札によって決める制度が導入される予定のため、市場環境が大きく変化。入札制度の詳細が決まっていない現時点で予測を立てるのは難しいようだ。