欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/2

西欧

シーメンス、10~12月期は減益

この記事の要約

電機大手の独シーメンスが1月27日発表した2014年10~12月期(第1四半期)の純利益は10億7900万ユーロとなり、前年同期からで25%減少した。製造部門が減益となったほか、金利などの要因も利益を押し下げた。売上高は […]

電機大手の独シーメンスが1月27日発表した2014年10~12月期(第1四半期)の純利益は10億7900万ユーロとなり、前年同期からで25%減少した。製造部門が減益となったほか、金利などの要因も利益を押し下げた。売上高は5%増の174億1,500万ユーロ。新規受注は11%減の180億1,300万ユーロと大きく落ち込んだ。原油価格の急落を受けて石油採掘事業者などが投資を控えていることが響いた。

製造部門全体の利益は18億1,900万ユーロで、前年同期を4%下回った。発電設備、医療機器事業の大幅減益が響いた格好。デジタル・ファクトリー、ビルテクノロジー、再生可能エネルギー事業などでは増益を確保した。

ケーザー社長は石油・天然ガス採掘用製品大手の米ドレッサー・ランドを約80億ドルで買収する計画に言及。石油価格はここ数カ月、急速に低下しているため、短期的に受注減などの形で影響を受けるが、中・長期的には奏功するとの見方を示した。同社長は昨年12月の投資家説明会でも同様の見解を強調しており、ドレッサー・ランド買収に対する株主と市場の懸念はこのところ強まっているもようだ。