欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/2

西欧

独経済好転の兆し強まる、企業景況感が3カ月連続改善

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が1月26日発表した同月の独企業景況感指数(2005年=100)は106.7となり、前月の105.5から1.2ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月連続。同指数が3カ月続けて上昇すると景気が好転す […]

ドイツのIfo経済研究所が1月26日発表した同月の独企業景況感指数(2005年=100)は106.7となり、前月の105.5から1.2ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月連続。同指数が3カ月続けて上昇すると景気が好転する可能性が高いとされ、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は新年の良いスタートを切った」との見方を示した。

事業の現状判断を示す指数が109.8、今後6カ月の見通しを示す期待指数が102.0となり、それぞれ1.9ポイント、0.7ポイントの幅で上昇。ともに3カ月連続で改善した。

部門別みると、製造業は現状判断、期待指数がともに改善した。ユーロ安が輸出のプラス要因になっており、工場稼働率は0.4ポイント増の84.6%に拡大した。

小売業でも両指数が好転し、同部門の総合指数は節目となるゼロを6カ月ぶりに上回った。卸売業は期待指数がやや落ち込んだものの、現状判断指数は大幅に上昇。全体でも前月を上回った。

建設業は現状判断がやや悪化、期待指数がやや改善で、全体では前月に引き続き微減となった。