豊田通商は1月27日、トルコ北西部のブルサ県に電磁鋼板の加工会社を設立したと発表した。来月中旬から商業生産に入り、トルコ国内および欧州など周辺国への販売を開始する。
新会社の名称はテクノ・スチール・プロセッシング・ターキー(TSPT)で、マルマラ海に面するゲムリック近郊の自由貿易区に本拠を置く。設立日は2013年11月。資本金は1,060万米ドルで、豊田通商が80%、インド関連会社のクリフス・パワーコンポーネンツが20%を出資する。
欧州で今年7月から変圧器の高効率規制が全面導入されることなどから、豊田通商では電導効率の良い電磁鋼板の需要が高まるとみて新会社設立に踏み切った。立地としてトルコを選ぶにあたっては、国内の需要拡大が見込まれること、欧州・北アフリカ・中近東の3地域に隣接する地の利がポイントとなった。