欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/2

東欧・ロシア・その他

露ロスネフチ、起債で4千億ルーブル調達

この記事の要約

ロシア石油最大手のロスネフチは1月26日、4,000億ルーブル(約61億ドル)相当の社債を発行したと発表した。昨年末に続く社債での資金調達となる。外貨建て債務の返済に必要な外貨の確保が欧米の金融制裁で困難となっていること […]

ロシア石油最大手のロスネフチは1月26日、4,000億ルーブル(約61億ドル)相当の社債を発行したと発表した。昨年末に続く社債での資金調達となる。外貨建て債務の返済に必要な外貨の確保が欧米の金融制裁で困難となっていることから、同資金で外貨を調達するとの観測が浮上しているが、同社は否定している。

ロスネフチはウクライナ問題をめぐる制裁で、欧米の金融市場での資金調達が禁止されているため、年内に期限を迎える195億ドル相当の外債の返済が難しくなっている。昨年12月に社債で6,250億ルーブルを調達した際には、これで外貨を購入するとの見方が広がり、ルーブル安が進んだ経緯がある。

同社は今回の起債について、事業資金の確保が目的で、外貨は購入しないと明言しているが、同日にルーブルは対ドルで2.3%下落した。