欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/9

西欧

英携帯電話サービス最大手EE、BTが買収で合意

この記事の要約

独通信最大手のドイツテレコムは5日、仏オレンジと折半出資する英携帯電話サービス最大手EEを英固定通信最大手BTグループに売却することで合意したと発表した。売却額は125億ポンド。BTは携帯電話事業に再参入し、固定通信を含 […]

独通信最大手のドイツテレコムは5日、仏オレンジと折半出資する英携帯電話サービス最大手EEを英固定通信最大手BTグループに売却することで合意したと発表した。売却額は125億ポンド。BTは携帯電話事業に再参入し、固定通信を含めた総合通信サービス事業者となる。

取引は株式と現金を組み合わせて実施する。ドイツテレコムはBTの株式約12%を取得するほか、BT株価の今後の変化やその他の要因に応じて現金も受け取る。オレンジは現金34億ポンドとBT株4%を取得する。2015年3月末までの取引完了を目指す。取引が成立すると、ドイツテレコムはBTの筆頭株主となり、取締役会に役員1人を派遣する。

英携帯電話サービス市場はEEとO2 UK、ボーダフォン、スリーの4社体制で、EEが最大手となっている。O2UKをめぐっては香港のハチソン・ワンポアが買収に向けてスペイン通信最大手のテレフォニカと独占交渉を行っており、同市場では再編の動きが活発化している。