欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/9

西欧

アストラゼネカ、アクタビスから呼吸器系医薬品事業の一部取得

この記事の要約

英製薬大手アストラゼネカは5日、米後発医薬品メーカーのアクタビスが米国とカナダで展開する呼吸器系医薬品事業を取得することで合意したと発表した。買収額は6億米ドル。このほか、アクタビスとの既存契約の見直しに伴い、追加で1億 […]

英製薬大手アストラゼネカは5日、米後発医薬品メーカーのアクタビスが米国とカナダで展開する呼吸器系医薬品事業を取得することで合意したと発表した。買収額は6億米ドル。このほか、アクタビスとの既存契約の見直しに伴い、追加で1億ドルを支払う。

アストラゼネカが今回取得するのは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の「Tudorza Pressair」(アクリジニウム臭化物)と「Daliresp」(ロフルミラスト)の米加における開発・販売権。さらに、長時間作用性β2刺激薬/長時間作用性抗コリン薬(LABA/LAMA)「LAS40464」の米加における開発権も獲得する。LAS40464はEUでは「Duaklir Genuair」の名称で承認されている。

Tudorza PressairとDalirespは2014年に米国で計2億3,000万ドルを売り上げた。アストラゼネカの米国法人のハドソン社長は、「Tudorza PressairとDalirespが加わることで、我が社の最大市場で売上が拡大するという恩恵がもたらされ、成長を続ける呼吸器系薬分野が一段と強化される」と述べた。

なお、アストラゼネカが5日発表した14年第4四半期決算は売上高が前年同期比2%減の66億8,000万ドル、1株当たりの中核利益が38%減の0.76ドルとなった。