2015/2/23

東欧・ロシア・その他

セルビア鉄鋼会社、米エスマークとの売却交渉決裂

この記事の要約

セルビアのブチッチ首相は17日、米鉄鋼メーカー、エスマークとの間で進めていた国有鉄鋼会社ジェレザラ・スメデレヴォの売却交渉が決裂したと明らかにした。財政赤字と公的債務の増加に苦しむ同国は財政再建策の一環として国有企業の民 […]

セルビアのブチッチ首相は17日、米鉄鋼メーカー、エスマークとの間で進めていた国有鉄鋼会社ジェレザラ・スメデレヴォの売却交渉が決裂したと明らかにした。財政赤字と公的債務の増加に苦しむ同国は財政再建策の一環として国有企業の民営化を急いでおり、今回の交渉が不成立に終わったことは政府にとって痛手となる。

ジェレザラ・スメデレヴォはセルビア唯一の鉄鋼メーカー。同社は2003年に米USスチールに買収されたが、12年にUSスチールが景気低迷による鉄鋼需要の減少などを理由にセルビアから撤退したため、セルビア政府の傘下に入った。政府は昨年10月にジェレザラ・スメデレヴォの民営化入札を実施。唯一の応札者だったエスマークとの間でジェレザラ・スメデレヴォの売却交渉を開始した。しかし、ジェレザラ・スメデレヴォの原料在庫を使いきった後も生産を維持することや、プラントへの追加投資などセルビア側が提示した条件にエスマークは同意せず、交渉は物別れに終わった。

ブチッチ首相は記者会見で、「我々はジェレザラを救うため何カ月も努力してきた」と説明。交渉打ち切りは「難しい決断だった」と述べる一方で、「これはジェレザラの終わりではない」と語り、3月末までに同社の経営陣を刷新し、生産量を昨年の34万トンから今年は100万トンに拡大することを目指すとともに、新たにパートナー企業を模索していく方針を示した。