EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の2月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比で0.3%下落し、インフレ率は3カ月連続でマイナスとなった。下げ幅は前月の0.6%から大きく縮小したものの、なおデフレ懸念がくすぶっている。
分野別では食品・アルコール・たばこが前月のマイナス0.1%から0.5%のプラスに転じた。物価下落の主因となっているエネルギーはマイナス7.9%。原油価格が上昇に転じたことで、下げ幅は前月の9.3%から縮小したが、依然として高水準にある。
価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は前月と同じ0.6%。工業製品はマイナス0.2%、サービスはプラス1.1%だった。