独自動車大手ダイムラーは6日、米サウスカロライナ州チャールストンに工場を開設し、大型トランスポーター「スプリンター」の次世代モデルを生産すると発表した。これまでは主に独工場で生産してきたが、大型トランスポーターの需要拡大が北米で見込まれるほか、ドイツからの輸出はコストがかさむため、現地生産に切り替える。
2016年に着工する。投資額は約5億ドルで、車体生産、塗装、組み立て施設を設置する。
米国では輸入関税が25%と高いため、同国向けのスプリンターは一度、モジュールに分解してチャールストンにある工場で再び組み立てている。これが大きなコスト要因となっており、同社は北米で新工場の候補地を模索していた。
次世代スプリンターの生産に向けて同社はドイツのデュッセルドルフとルートヴィヒスフェルデにある既存工場を近代化することも明らかにした。投資額は4億5,000万ユーロで、うち3億ユーロをデュッセルドルフ工場に振り向ける。