欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/9

西欧

仏アレバ、過去最高の赤字

この記事の要約

原子力大手の仏アレバが4日発表した2014年12月通期決算の最終損益は48億3,000万ユーロの赤字となり、赤字幅は前期の4億9,400万ユーロから急拡大した。フィンランド、フランスなどの原発プロジェクトの遅延で10億ユ […]

原子力大手の仏アレバが4日発表した2014年12月通期決算の最終損益は48億3,000万ユーロの赤字となり、赤字幅は前期の4億9,400万ユーロから急拡大した。フィンランド、フランスなどの原発プロジェクトの遅延で10億ユーロの損失が生じ、過去最大の赤字となった。

アレバは福島第1原発の事故で原発への不安が広がったことを受けて業績が悪化しており、赤字は4年連続となる。同社は昨年10月に打ち出した投資削減、資産売却に続くリストラ策を3月末までに発表する予定。同社の最大の顧客である仏電力最大手フランス電力公社(EDF)による出資の可能性も取り沙汰されている。