英エンジニアリング大手ロールス・ロイス・ホールディングス・グループは4月30日、エネルギー部門の大部分を独シーメンスに売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。
同売却をめぐっては、ブルームバーグが29日、両社が協議中と報じていた。ロールス・ロイスは報道内容が事実であることを確認。ガスタービン、コンプレッサー事業が売却の対象となっていることを明らかにした。消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると、売却額は10億ユーロをわずかに下回る規模という。
ロールス・ロイスのガスタービン事業は収益力が弱く、非中核事業の位置づけにある。ただ、同社の航空機エンジン技術を活用した小型タービンで強みを持つ。小型タービンを扱っていないシーメンスは、買収によって事業基盤を強化できる。