2015/3/16

西欧

フォータム、スウェーデン配電事業を売却

この記事の要約

フィンランドの電力大手フォータムは13日、スウェーデンで展開する配電事業をカナダの投資会社ボレアリス率いるコンソーシアム(企業連合)に66億ユーロで売却することで合意したと発表した。フォータムはこれまでにフィンランドやノ […]

フィンランドの電力大手フォータムは13日、スウェーデンで展開する配電事業をカナダの投資会社ボレアリス率いるコンソーシアム(企業連合)に66億ユーロで売却することで合意したと発表した。フォータムはこれまでにフィンランドやノルウェーの配電事業も売却しており、今回の取引により同社は配電事業から完全に撤退することになる。

フォータムは1998年の設立で現在もフィンランド政府が株式50%を保有している。同社は北欧やバルト海沿岸諸国を中心に水力、原子力、風力、バイオマスなど多様なエネルギー源を利用して発電事業を展開している。近年はロシアの電力市場への投資を拡大しており、ロシア事業の売上高が全体の約20%を占めている。同社は欧州に拠点を置く多くのエネルギー企業と同様、主として発電事業に注力するため、数年前から多額の負債を抱える配電事業の売却を進めていた。

買い手側のコンソーシアムを構成するのは、カナダ最大規模の公的年金基金であるオンタリオ州公務員年金基金(OMERS)のインフラ投資部門ボレアリス、スウェーデンの公的年金基金AP1、AP3)と大手保険会社フォルクサム。うちボレアリスはコンソーシアムの株式50%を握っており、フォータムがフィンランドの配電事業を売却する際も、ボレアリスが中心となって取得に動いた経緯がある。

今回の事業売却をめぐっては、米金融大手ゴールドマン・サックスのインフラ投資部門とプライベートエクイティの英3iグループも買収に乗り出していた。