欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/23

総合 – 欧州経済ニュース

ボスニアとのSAA協定発効へ、EU外相理が合意

この記事の要約

EU加盟国は16日に開いた外相理事会で、ボスニア・ヘルツェゴビナとEUの「安定化・連合協定(SAA)」を発効させることで合意した。EUとボスニアは加盟の前段階となる同協定を2008年に締結していたが、同国の改革の遅れが障 […]

EU加盟国は16日に開いた外相理事会で、ボスニア・ヘルツェゴビナとEUの「安定化・連合協定(SAA)」を発効させることで合意した。EUとボスニアは加盟の前段階となる同協定を2008年に締結していたが、同国の改革の遅れが障害となって発効に至っていなかった。ボスニアはEU入りに向けた次のステップとして、加盟を申請し、加盟候補国認定を受けることを目指す。

ボスニアは2月、EU加盟に必要な政治・経済改革の実施計画が議会で承認された。これによってEUが求めていたSAA発効条件を満たしたため、外相理は7年前に調印してからずれ込んでいた同協定の発効を認めることで合意した。

バルカン諸国ではスロベニアとクロアチアがEU加盟国となったほか、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、アルバニアが加盟候補国に認定済み。モンテネグロとセルビアは加盟交渉を開始している。ボスニアは唯一、加盟候補国となっていない。

同国はEU加盟に向けて大きく前進したが、EU外相理は声明で、加盟を正式申請するまでには「改革の実行」が必要と指摘し、同国に政治・経済改革を推進するよう呼びかけた。