EU統計局ユーロスタットが24日発表した2月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比マイナス0.3%となった。インフレ率がマイナスとなるのは3カ月連続。ただ、下げ幅は前月の0.6%から縮小した。(表参照)
分野別ではエネルギー価格が7.9%下落したが、下げ幅は9.3%縮小した。工業製品は0.1%下落。食品・アルコール・たばこは0.5%、サービスは1.2%の幅で上昇した。価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率はプラス0.7%で、前月の0.6%を上回った。
EU28カ国ベースのインフレ率はマイナス0.2%。データが出そろっている27カ国でプラスとなったのはイタリア、スウェーデン、オーストリア、デンマーク、ルーマニア、ラトビア、マルタだけだった。