欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/23

西欧

サノフィとエボテック、包括提携で合意

この記事の要約

仏製薬大手サノフィ・アベンティスと独バイオ企業のエボテックは20日、包括提携することで合意したと発表した。エボテックは創薬支援サービスの強化、サノフィは新薬開発の効率アップを図る。エボテックが2億5,000万ユーロ以上を […]

仏製薬大手サノフィ・アベンティスと独バイオ企業のエボテックは20日、包括提携することで合意したと発表した。エボテックは創薬支援サービスの強化、サノフィは新薬開発の効率アップを図る。エボテックが2億5,000万ユーロ以上をサノフィから受け取る。提携の期間は5年を予定している。

サノフィは新薬のパイプラインを拡充する意向で、エボテックの協力を受ける。がん治療薬を中心に計5つの新薬候補などを両社共同で臨床段階に引き上げる。

エボテックは仏ツールーズにあるサノフィの創薬拠点を譲り受け、同拠点の研究開発要員200人強も継続雇用する。これにより創薬事業を強化する意向だ。

サノフィとエボテックはまた、両社の低分子化合物ライブラリーをエボテックの提携先企業に共同で提供するサービスも開始する。保有する低分子化合物の数は両社合わせて約170万に達する。創薬活動は分子化合物ライブラリーのなかから新薬候補を探し出すことが出発点となる。

両社はこのほか、フランスの大学、研究機関との共同プロジェクトを立ち上げていくことでも合意した。