欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/30

西欧

テレフォニカ、英O2売却でハチソンと合意

この記事の要約

スペイン通信最大手のテレフォニカは24日、英携帯電話サービス部門のO2を香港の複合企業ハチソン・ワンポアに売却することで合意したと発表した。売却額は102億5,000万ポンド(約139億ユーロ)。ハチソンは英国で携帯電話 […]

スペイン通信最大手のテレフォニカは24日、英携帯電話サービス部門のO2を香港の複合企業ハチソン・ワンポアに売却することで合意したと発表した。売却額は102億5,000万ポンド(約139億ユーロ)。ハチソンは英国で携帯電話サービス子会社「スリー」を展開しており、買収によって同市場で最大手に躍り出る。

O2は英2位の携帯電話サービス会社。テレフォニカは1月、O2売却についてハチソンと独占交渉を開始していた。合意した売却額は、交渉開始時にハチソンが提示していた額と同水準。6月末までの売却手続き完了を見込んでいる。

英携帯電話サービス市場はEE、O2、ボーダフォン、スリーの4社体制。O2と4位スリーの合併で誕生する新会社は約41%のシェアを握り、現在の最大手EEを抜いて1位となる。

同市場ではEEの親会社であるドイツテレコムと仏オレンジが2月、同社を英固定通信最大手BTグループに125億ポンドで売却することで合意しており、今回の買収と合わせて再編が一気に進むことになる。